2023年度小中高生対象見学会「新しい駅と線路の工事現場を見てみよう!」開催報告
土木学会関西支部企画・広報幹事会では、2023年度の小中高生対象見学会を「新しい駅と線路の工事現場を見てみよう!」と題して、箕面市、北大阪急行株式会社、阪急設計コンサルタント株式会社、株式会社大林組、大成建設株式会社のご協力を得て、北大阪急行線の延伸工事の現場見学会を開催いたしました。
北大阪急行線は現在の終点である「千里中央駅」から箕面市に向かって約2.5km 延伸し、新たに「箕面船場阪大前駅」と「箕面萱野駅」の 2 つの駅が誕生します。延伸をきっかけに、大阪都心部まで乗り換えなしのアクセスが可能となり、利便性が大きく向上するとともに、駅周辺では地域と調和したまちづくりも進められています。
今回の見学会では、会議室で北大阪急行線の成り立ちや延伸部の工事内容の説明を行い、地下駅の「箕面船場阪大前駅」と高架駅の「箕面萱野駅」での工事現場の見学を行いました。現地では未完成の状態のプラットホームや線路階の見学を実施しました。
開催報告 | 参加者アンケート結果 |
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現場見学
地下駅である「箕面船場阪大前駅」の見学では、将来の駅の北側の入口となる階段から地下に降りていただき、地下通路から改札が設置される予定の場所を通り、さらに階段でプラットホーム階まで降りていただきました。プラットホーム階ではプラットホームを端から端まで見ていただきながら、プラットホームでの工事やトンネルを作る工事の説明を聞きながら見学をしていただきました。また軌道階にも降りて頂いて、開業後に列車を支えるレールやまくらぎを間近なところから見ていただきました。そして撮影が許可されたエリアにおいては、トンネルや軌道などを参加者が写真撮影されていました。
「箕面船場阪大前駅」から「箕面萱野駅」までは約1kmの徒歩で移動し、途中、トンネルの坑口付近では工事ヤードにも入れていただき、新しくできたトンネルや高架橋を見学しながら「箕面萱野駅」を目指して歩いていただきました。
高架駅である「箕面萱野駅」では北側の改札ができるところから入場してプラットホームを見学していただきました。プラットホームの南側の端部では、千里中央から伸びてきた高架上の軌道を見ていただきました。北大阪急行線では、レールから電気を取り入れて走るサードレール方式を採用しており、多くの鉄道で見られるような電線やそれを支える柱などがないすっきりとした構造となっており、そういった状況も見学していただきながら、写真撮影もしていただきました。
見学後に「箕面萱野駅」と直結することになる、みのおキューズモールの中で自由時間を取り、施設内を見ていただいた後に貸切バスで千里中央まで行き、解散いたしました。
ご参加の皆さまへ
この度は、小中高生対象見学会「新しい駅と線路の工事現場を見てみよう!」にご参加いただきありがとうございました。皆さまのご協力により、無事に見学会を終えることができましたこと、心より御礼申し上げます。
皆さまよりいただいたご意見につきましては、今後の学会行事や企画に活用させていただきます。
土木学会では、今回のような見学会を年に2回程度(小中高生対象、インフラツーリズム)企画しております。また、皆さまにご参加いただき、再度お会いできる日を楽しみにしております。
ご参加いただきありがとうございました!
見学先関係者の皆さま
今回の小中高生対象見学会「新しい駅と線路の工事現場を見てみよう!」の開催にあたり、北大阪急行電鉄、阪急設計コンサルタント、大林組、大成建設の皆様には、事前に小中学生にもわかりやすい資料の作成や、見学会のために安全対策をしていただくなど多大なご配慮をいただき、見学会の準備から当日の案内まで多大なるご協力をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
参加いただきました皆さんからは、「楽しかった」「また参加したい」等、多くの感想をいただいております。今後とも土木学会の活動に、ご支援ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。