2022年度小中学生対象 夏休み土木実験教室 開催報告
土木学会関西支部企画・広報幹事会では、小中学生を対象とした2022年度「夏休み土木実験教室」を開催しました。
今年の実験教室は昨年に引き続きZoom を利用したオンライン開催となりました。
「土砂崩れを防ごう! ~土砂崩れの模型と実験~」をテーマに、土砂災害にはどのような災害があるのか?土砂崩れとはどのような災害なのか? その対策にはどのような方法があるのか? などを座学と実験によって学びました。
また実験教室終了後の質問時間では、土砂災害に関する多くの質問が寄せられました。
今年もたくさんの応募があり、また少し実験にあたって作業が多かったのですが、保護者の方々のご協力もあり無事に終えることができ、土砂災害の対策方法やそれを作る土木の魅力をお伝え出来たのではないかと思います。
開催報告 | 参加者アンケート結果 |
(各画像をクリックするとPDFでご覧いただけます)
【座学】土砂崩れについて
日本での土砂災害の発生状況、土砂災害には斜面崩壊・地すべり・土石流の3 種類があることやその発生例について講義形式で説明を行いました。またがけ崩れを防ぐ方法としてのり面工やアンカー工などがあることを紹介し、実験を始める前に土砂崩れに関する基本的な知識を学びました。
【実験】模型を使った実験
ナットを利用したがけの模型を利用して、様々な実験をしました。まず、寝かせたトレイの中にナットでがけを作り、少しずつトレイを立ててがけが崩れた時の角度を測って貰いました。次に崖の表面にのり枠模型を張り付けてがけが崩れる角度を測定し、さらにのり枠とアンカーの模型を張り付けてがけ崩れが起こる角度を測定してもらいました。この実験を通じて、のり枠工やアンカー工により、がけ崩れが起きる角度が大きくなることを、すなわちがけ崩れが起きにくくなることを学びました。
さらにがけ崩れが起きた時にがけの下にある家で安全な場所を、がけの模型と家の模型を使って学びました。
【質問コーナー】
実験と講義終了後に、Zoom のチャット機能やマイクを使って、質問の時間を設けました。アンカー工やのり枠工の具体的な施工方法や、土砂災害の現状などたくさんの質問が寄せられましたが、土木学会のスタッフから解答させていただきました。
参加者のみなさんへ
この度は、土木学会関西支部主催の小中学生対象「夏休み土木実験」にご参加いただき、誠にありがとうございました。こちらの不手際で進行に若干の遅れが生じ、また動画の再生に問題がありましたが、皆様のご協力により、無事故で楽しく終えることができました。心より御礼申し上げます。
なお、アンケートで頂戴した貴重なご意見やご要望などは、今後の当学会の行事や企画の際に活用させていただきます。土木工事の現場見学会など、これからもさまざまな行事を開催する予定ですので、次回以降もご参加いただければ幸いです。
参加者のギモンにお答えします!
こちらのページで皆さまのギモンにお答えしています!