2021年度 土木学会関西支部地域活動賞を決定しました
土木学会関西支部地域活動賞は、土木学会関西支部の活動圏内(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県、福井県)において、土木学会員をはじめ一般市民や学校・自治体・企業等の団体が土木を通じて地域や関西支部の活動圏に貢献している活動等(地域活動)を顕彰し、土木に対する意識の高揚を図ることを目的として、2020年度から新たに設けられた表彰制度です。
2回目の2021年度は3件のご応募をいただき、選考の結果、3件とも地域活動賞に決定しました。
地域活動賞の表彰は、2022年4月15日に建設交流館(予定)で開催される「土木学会関西支部表彰式」で執り行われ、楯を授与いたします。
なお、掲載の記事・写真・図表の著作権は、受賞団体および公益社団法人土木学会関西支部に帰属します。
地域活動賞
- 【対象活動】
日本最古のため池である狭山池クリーンアクション -
- 【活動実施者】
- 狭山池まつり実行委員会
- 【主な活動地】
- 大阪府大阪狭山市
- 【活動内容】
大阪狭山市のシンボルである狭山池は、平成の大改修を経て、平成14年4月に狭山池ダムとして生まれ変わりました。ダム建設工事中に発掘されたコウヤマキの樋管が年輪年代測定法により西暦616年に伐採されたことが判明して、日本最古のため池となっています。
この狭山池の清掃活動が、ダム完成直後の平成14年7月から主に毎月第4土曜日に実施されており、令和4年1月22日に255回目の清掃活動を実施しました。
主催者だけでなく、周辺の多くの団体の協力を得ながら、平成27年に国史跡に指定された歴史ある狭山池の景観の保全に努めています。
地域活動賞
- 【対象活動】
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御堂筋サイクルピクニック
- 【活動実施者】
- 自転車文化タウンづくりの会
- 【主な活動地】
- 大阪府大阪市
- 【活動内容】
- 歩行者も自転車も安心して通行できる環境づくりを、自転車ユーザー側から求めるために2011年から「御堂筋サイクルピクニック」を始めました。約300台の自転車で、中之島から御堂筋→本町通→大阪城→中之島(1周約6km)を走行し、「ちゃんと走ろう!」「もっと自転車レーンを!」をアピールするとともに、トークイベントやパネル展示、自転車体験会、マーケットなども開催しています。会社員やNGO職員、自転車販売店員、デザイナーなどがボランティアで本活動を企画・運営し、自転車を使ったみちやまちづくりをポジティブに提案しています。
地域活動賞
- 【対象活動】
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木材利用に関する調査・研究、普及・啓発活動
- 【活動実施者】
- 福井県木材利用研究会
- 【主な活動地】
- 福井県福井市
- 【活動内容】
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福井県木材利用研究会は2010年に発足し、土木、建築、バイオマスの各分野における木材の利用拡大を図るため、調査・研究、普及・啓発、関係者の連携・協調を促進することを目的として、産学官に属する会員が様々な活動を行っています。具体的には、定例研究会や見学会での会員交流、土木系、建築系、バイオマス・安定供給の3つの分科会での研究開発、市民や技術者を対象としたイベントや講習会等を実施しています。また、活動内容をウェブサイトで情報発信するとともに、研究成果は学術講演会や学術雑誌で公表しています。