インフラツーリズム「天ヶ瀬ダム及び再開発事業の見学とガイドによる宇治散策ツアー」開催報告
土木学会関西支部市民幹事会では、より多くの方に土木の世界を知ってもらい、より身近に感じてもらえる機会を提供するべく、これまでの一般市民対象の見学会を、2015年度から旅行会社とコラボレーションし、インフラツーリズム(土木観光)として開催しています。
本年度も2018年11月3日(土・祝)に「天ケ瀬ダム及び再開発事業の見学とガイドによる宇治散策ツアー」と題して、淀川ダム統合管理事務所、琵琶湖河川事務所、大成建設、鹿島建設、大林・飛島特定建設工事共同企業体、宇治市商工観光課、宇治観光ボランティアガイドクラブのご協力を得て、JTBと土木学会関西支部でツアーを企画実施しました。
今回のツアーでは、天ケ瀬ダムの施設や再開発事業の効果や役割についての専門のスタッフによる説明を聞き、普段入ることができない場所や、今しか見ることができない迫力のある工事現場を見学いただくとともに、ボランティアガイドの案内により、世界遺産の平等院鳳凰堂や宇治上神社など、宇治市内の散策もお楽しみいただきました。
当日の様子 | 皆さまからのアンケート結果 |
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天ケ瀬ダム
はじめに淀川ダム統合管理事務所の方からダムの歴史や役割などをフライヤーとパネルを用いて説明していただきました。
その後、ダム施設を見学しました。堤頂道路からダム中央のゲート機械室を通り、上流側の管理用通路に出て、ダム湖の眺めを楽しみました。そして、再び堤頂道路にもどり、点検管理用通路であるキャットウォークを歩いてダム底部の減勢工まで降りて、ダムを間近から見学しました。
キャットウォークではダム壁面や、点検放流中のゲート真上を歩き、ダムの大きさ、放流の勢いを体感し、その迫力に圧倒された参加の皆さまからは、感動の声が聞かれました。
天ケ瀬ダム再開発事業
はじめに琵琶湖河川事務所の方からダム再開発事業の目的や概要を資料とパネルを用いて説明していただきました。
その後、流入部、ゲート室部及び減勢池部の各工事現場に移動し、各工事の説明を受けて、現場を見学しました。
各工事を担当する大成建設、鹿島建設、大林・飛島特定建設工事共同企業体の方から資料、パネル、モニター等を用いて、建設中の構造物の役割や機能、大きさや高さ、また、使用する材料や施工機械・設備、施工の方法や手順など、一般的な規模の工事との比較や、厳しい現場条件の中で工事を可能にする最先端の技術の紹介も交えながら、説明いただきました。
今しか見ることが出来ない現場を間近から見学することができました。
どの現場も参加された皆さまからの色々な質問に対して、丁寧に分かりやすく説明いただき、再開発事業についての理解が深まったと思います。
参加の皆さまへ
この度は、インフラツーリズム「天ケ瀬ダム及び再開発事業の見学とガイドによる宇治散策ツアー」にご参加いただきありがとうございました。皆さまのご協力により無事にツアーを終えることができましたこと、心より御礼申し上げます。
皆さまよりいただいたご意見につきましては、今後の学会行事や企画に活用させていただきます。
土木学会では、今回のような見学会を年に2回程度(小中高生対象、インフラツーリズム)企画しております。
また、皆さまに、ご参加いただき、再度お会いできる日を楽しみにしております。
ご参加いただきありがとうございました!
見学先関係者の皆さま
インフラツーリズムの開催にあたり、淀川ダム統合管理事務所、琵琶湖河川事務所、大成建設、鹿島建設、大林組・飛島建設JV、宇治市商工観光課及び宇治観光ボランティアガイドクラブの皆様におかれましては、事前準備や当日の安全管理、案内、誘導から、各種施工方法、施工機械・設備などの説明に至るまで、安全で楽しいツアーとなるよう様々なご配慮と多大なるご協力をいただき、本当にありがとうございました。
今回のインフラツーリズムを成功裏に開催できましたこと、あらためまして感謝申し上げます。
参加の皆さまからは、「楽しかった」「わかりやすかった」等多くの感想をいただいております。
今後とも土木学会活動に、ご支援ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。